働く女性にぜひ受けてほしい健康診断が、婦人科検診です。これは主に乳がん検診と子宮がん検診という2種類のことを指します。まず乳がん検診では、マンモグラフィとエコー検診という2つの検査を受けることが一般的です。マンモグラフィは、X線撮影では発見できないレベルの小さなしこりや、超初期の乳がんの診断が可能なので、自治体からも受診が奨励されています。これは、専用の検査着を着用し、乳房をひっぱって透明の板によって圧迫した状態で、1~2方向から検査機で写真を撮るという検査方法ですが、撮影は15分程度であり、その場で写真を確認し問題がなければ検査は終了になります。
一方、エコー検診は、マンモグラフィほど小さなしこりは見つけられないものの、しこりの内部構造を細かくチェックすることができるため、若い女性にもおすすめです。専用ジェルを乳房に塗って診察台に横たわり、超音波器具を当てながら情報を画像化していく検査です。その場で画像を確認できるため、医師と一緒に目視できる点がメリットといえるでしょう。
また、子宮がん検診では、主に子宮頸がんを発見するための検査が実施されます。初めに問診を受け、月経や妊娠・出産に関する事項を確認し、その後視診と触診を受けていきます。検査結果は7~10日程度で分かりますが、結果によっては精密検査や経過観察、治療などを言い渡されることがあります。婦人科検診は40代からの受診が奨励されていますが、もし身体に不安がある場合は若い女性も積極的に受診をして、病気の早期発見や予防に繋げましょう。